わけありカップルのヒッチハイクとワッキーの地名しりとり

FrisbeeDolphinM2008-04-29


 牛久大仏見物の帰り道、サービスエリアでまったりしていたら、なんだかわけありカップルに名古屋方面まで車に乗せてほしいと頼まれた。
いわゆる、ヒッチハイクだ。
暇だったし、断る理由もないのでokした。
話を聞くと...
●昨日の夜からサービスエリアにいる。
滋賀県の知り合いの家を目指している。
ゴールデンウィークに入って、その知り合いが九州へ帰ったかもしれず、連絡が取れない。(コレクトコールで電話をかけてもつながらない。)
●男性の右足が、国道を歩いているうちにくじいたかなんかして腫れ上がっていて、だれかにサンダルをもらったかしてなんとか歩ける状態。
●最終的には九州へ帰りたい。
といった状況。

男性はまん丸な体型で、話し方は丁寧。彼女?への気遣いも見られた。
いい人すぎて人生を器用に生きられないようなタイプに見受けられた。
車内ではあまり根ほり葉ほりきくのもあれだし、口べたな男性が話すに任せていた。
「本当にヒッチハイクしている人を始めてみた。」
と私が話すと、同じようなことを言われるのか、地名しりとりの事を言われると言っていた。
ただ、地名しりとりが何なのか知らないようだったので、ルールだけ説明しておいた。
私としては、滋賀県まで送っていく気満々だったのだけど、一宮PAまでで良いと頑なに主張するので、そこで2人を下ろして別れた。

私の運転に不安を覚えたのか、靴から立ち上る酢酸臭に辟易したのか、できるだけ人に迷惑をかけたくないという想いからか(悪遠慮?矜持?)理由は良く分からない。

永遠に結末の分からない物語。
奥歯に挟まった何かしょっぱいもの。

A3のファイル程度の鞄を2つだけ持って、故郷の九州を目指すあのカップルに、笑って過ごせる日々がやってくることを願ってやまない...