ジェットコースターに乗る彼女【第n話:おまけ】

FrisbeeDolphinM2005-12-24


 ある日の昼休み、休憩室にいたクイーンの携帯を見せてもらった。
 株価のチャートが表示されていた。
「だから、あんな高級マンションに…」
って言ったら、猫のような笑いでごまかされた…
 壁紙には、のどを掻かれて気持ち良さそうにしている、ニケが写っていた。
 なぜ、ニケの事を知っていたのかを聞くと、ステラさんから僕のブログを紹介されたからだと、教えてくれた。
―――
 クイーンに聞いた事を、ステラさんに話した。
「ふ〜ん…」
 僕の腕の中で、日だまりにくつろぐ猫のように満足そうなステラさんは、あまり興味がないみたいだった。
「そういえば…」
 って、急に思い出したようにささやく。
「ハンドルネーム、なんでM男なの?」
 ステラさんの息が、肌にくすぐったい。
「まだ、言ってなかったっけ?
イニシャルが、M・Oだから…」
 ステラさんは、少し意外そうな顔で僕を見つめた。
「でも、クローゼットの奥は探さないでね。」
ってぼけてみる。
「M男の証拠が隠してあるんでしょ!」
って突っ込みに、「さぁ、どうでしよう?」ってとぼけると、ステラさんは幸せそうにクスクス笑った。