「ゲド戦記」ネタばれ感想★★★☆☆(3.5)

FrisbeeDolphinM2006-07-31


 アーキペラゴアースシー世界)の基礎知識が無いと(あっても?)分かりづらい映画でした。
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「真の名前」
「姿変えの魔法」
「アチュアンの墓所
 原作を読んでいる人には、おなじみの概念や単語も、映画で初めて聞く人には意味不明のモノでしかないわけで、もう少し説明があった方が親切だったと思います。
 あの世界の魔法使いのありようとか、ロークの存在とか、そういった世界の構造に対する説明が全く無かった(あるいは会話で少し触れる程度)のはキビシいですな。
 また、テーマがテーマだけに、「生きるとは」とか「死とは」みたいなセリフが頻出し、少しくどい感じがしました。
 アレンと影の関係も最終的に説明があるけど、分かりにくかったですし…
 一番分からなかったのは、クモが目的を達成するために何をしようとしていたかです。
 それに、原作を読んでない人には、テルーがなぜドラゴンに変身できたのかが全く分からないでしょうな。
 原作のファンにとっては、ある種パズルのように楽しめるのですが…
 ハイタカ(ゲド)が大賢者らしいことを何一つない所は、もう少し何とかならんもんかと思いました。
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 原案:「シュナの旅」とエンドロールに書かれていたのはいったいどーゆーことなんだろ?